このようなお悩みはございませんか?
- 肛門まわりから出血する
- 痛みがある
- かゆみがある
- 腫れている
- 違和感がある
- 排便するときに肛門が切れてしまう
- イボのようなできものが出てくる
- 長時間イスに座ることができない
- 肛門付近がただれている
- 便が残っている感覚がある
- トイレットペーパーや下着に膿がついている
- 手術をしないで治したい
など
このような症状がありましたら、お気軽に神戸市・春日野道駅すぐの岩永メディカルクリニックまでご相談ください。
肛門の代表的な疾患
痔核(いぼ痔)
痔核(いぼ痔)とは、痔の中で最も多く、肛門にいぼ状の腫れができた状態のことです。直腸と肛門との境界部分である歯状線より内側にできたものを「内痔核」といい、歯状線より外側の肛門上皮にできたものを「外痔核」といいます。
主に、排便時のいきみ、便秘、下痢などで肛門のクッション部分に負荷がかかって起こります。肛門部分の血流が悪くなり、うっ血して腫れると症状が悪化してしまいます。
症状
■内痔核
直腸下部の粘膜には知覚神経がないので、排便時に出血があっても痛みはほとんど感じません。症状が進むと、痔核が肛門の外に飛び出る場合があります(※腫れあがるなど、激痛を伴う内痔核もあります)。
■外痔核
痛みを感じることが多いです。悪化すると腫れあがり、血栓ができてはげしく痛みます。
治療法
症状に応じて、座薬、軟こう、抗炎症剤、鎮痛剤などの薬物療法を行います。また、食事内容の見直しだけでは便秘・下痢の症状が改善できないときは、整腸剤や緩下剤などの内服薬を使用します。くり返す場合は手術が必要となることもあります。
裂肛(切れ痔)
裂肛(切れ痔)とは、便秘や下痢便が通過することにより、歯状線より下側にある肛門上皮が切れた状態のことをいいます。「裂け痔」と呼ばれることもあり、非常に痛みます。一度裂肛になると、強い痛みから排便を避けようとがまんしてしまい、便秘気味になります。そのため排便しようとしても便が硬くなっていて、患部を傷つけてしまい、便が傷口に付着すると炎症が起こって治りにくくなります。
症状
排便時に出血があり、はげしく痛みます。出血の量は多くはありません。便秘などで便が硬いと痛みが強くなります。
治療法
座薬、軟こう、抗炎症剤、鎮痛剤などの薬物療法を行います。食事内容の見直しだけでは便秘・下痢の症状が改善できないときは、整腸剤や緩下剤などの内服薬を投与します。くり返し傷ができて傷口が深くなると、潰瘍ができたり、肛門が狭くなったり、排便がしづらくなったりするなどして、手術が必要になる場合があります。
肛門周囲膿瘍
細菌に感染することで肛門の周辺に膿(うみ)がたまっている状態のことを、「肛門周囲膿瘍」といいます。肛門周囲膿瘍の進行に伴い、膿の袋に穴があき、直腸と外側の皮膚をつなぐトンネルができると「痔ろう(あな痔)」になります。
症状
化膿し、はげしくズキズキと痛み、38~39℃ほどの高熱が出ます。
治療法
必要な場合は、少し切開をして、膿を出します。抗生剤の内服が必要です。
痔ろう(あな痔)
痔ろう(あな痔)は、肛門周囲膿瘍の状態が進み、膿が外に出て、肛門の内側と外側がトンネルのようにつながった状態のことを指します。
症状
溜まっていた膿が出てしまうと痛みや腫れなどの症状は軽減しますが、トンネルが残っているので、その後も繰り返し膿が出る場合があります。
治療法
症状が悪化しないうちに手術を行います。痔ろうを放置すると、炎症をくり返すたびにトンネルがアリの巣のように枝分かれして、「複雑痔ろう」と呼ばれる状態になります。さらに進むとがんが発生するおそれがあります。
痔を治すには生活習慣の改善も必要
「病院=手術」「痔の手術は痛みが強い」というイメージがあるかも知れません。
しかし今は余計な手術はせず、薬物療法と生活習慣の改善により治していくことが主流となっています。手術が必要となる痔ももちろんありますが、ごく少数です。今や痔は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の1つとみなされつつあり、痔の予防と治療には生活習慣の改善が大切なポイントになります。
痔核や裂肛では、症状がひどくないうちは、薬物療法と生活習慣の見直しでかなり改善されます。便秘や下痢の予防、お尻を清潔に保つ、肛門付近の血流を良くすることが大切になってきます。
便秘にならないために、食事はしっかり水分と食物繊維を摂って、毎日の排便の習慣をつけましょう。入浴は肛門周辺をきれいにするだけでなく、血行を良くしてくれます。毎日お風呂に入りましょう。下痢は肛門周辺に細菌がつきやすく、痔ろうの原因になってしまいます。アルコールや刺激の強い食べものを摂り過ぎず、ストレスを溜め込まないように気をつけましょう。デスクワークや車の運転などで長時間座りっぱなし、立ちっぱなしでは肛門周辺の血流が悪くなります。ときどき体を動かす、歩くなどして姿勢を変えましょう。また、お尻や腰を冷やさないよう、ひざかけなどを使って冷えに注意しましょう。
診察が恥ずかしい…と思っている方へ
なかなか受診に踏み切れず、誰にも相談できずに悩みを抱える方が多いかもしれません。しかし、お尻の不調は決して珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。早めに治療を始めることで、手術を受けなくても、ほとんどの症状が改善されるようになってきました。
神戸市・春日野道駅すぐの岩永メディカルクリニックでは、薬物療法と生活習慣の改善による適切な治療を行っています。不安に思わず、ぜひ一度お気軽にご受診ください。